自分のルーツに誇りを持ち生きる

米中の貿易戦争が盛んです。中国といえば、以前は香港とマカオだけが開かれていました。マカオは、1999年までポルトガルに統治されていました。ポルトガルからアフリカ・インド・東南アジアを経てマカオに到着し、ポルトガルに戻らずにマカオにそのまま住んだ大航海時代の末裔。それらの人々をマカイエンサといいます。ポルトガル人の名前をもちキリスト教を信仰しています。

中華料理とは異なるマカオ料理

マカオ料理は、マカイエンサの文化を代表するものです。マカオ料理は、中華料理と同じと思われがちですが違います。大航海時代の多国籍料理でいろいろな土地の味が混ざり合っています。マカオ料理の代表的な料理の「カーリーハイ」。こちらは、地元のカニをインドのターメリックをたっぷり使って炒めた料理です。カーリーハイと並ぶマカオの代表的料理の「アフリカンチキン」は、アフリカの調味料と香辛料をふんだんに使っています。一般的に、マカオ料理は、マカイエンサの一族の秘伝とし、代々受け継がれてきた料理です。親から子へ 子から孫へと受け継がれてきた家庭料理であり、その家によって味が異なります。

マカイエンサの家族

マカイエンサの家族」という書物には、280のマカイエンサの家族一人一人について、詳細に記録してあります。海外に住むマカイエンサについての記載もあります。

マカイエンサのインタビューシーンを見たのですが、現在マカオに住んでいないマカイエンサが、「自分はマカイエンサであることを忘れたことはない」と自分のルーツに誇りをもって生きている様子が美しく印象的でした。

(黒川総研 系図倶楽部より)