神様の家系図|アマテラス
前回、あなたがお参りにいく神様のルーツで、古事記を紐解いて「神様の家系図」が作成できるという話をしました。今回は、アマテラスの話。
日本の総氏神・皇祖神で太陽の女神
天照大御神(アマテラス)
国家隆昌、家内安全、心願成就、商売繁盛、災厄除去、健康長寿など
代表的神社は、伊勢神宮内宮(三重県伊勢宇治館町)ですが、富山市の中心街にある山王さんの愛称で地元から親しまれている日枝神社にも、奉られています。ちなみに当社、黒川総合研究所・家系図倶楽部はその参道にあります。
アマテラスは、八百万の神々の頂点に位置することから、日本の総氏神と言われています。太陽の女神であり、同時に皇室の祖神としても奉られています。
太陽とは、地球上の生命にとって必要不可欠な存在です。日本では、古くから太陽を、日の神として奉っていました。そして、古代の日本人は、日の神に民族の祖神というイメージを重ねていました。古来より、日本にはご先祖様の霊が子孫の繁栄を守護するという観念があります。その祖霊信仰がアマテラスの皇祖神の性格に反映しています。
古事記を読むと、神様といえど完ぺきではなく、アマテラスも乱暴者の弟に手を焼いたり、岩に閉じこもったりと、なんだかとても人間らしくて、親しみがわきます。
そうそう、有名な天岩戸隠れの話は、太陽の死と再生の儀式で、穀物の豊かな実りを願う農耕儀礼が反映されているそうです。
一般に万能の神とされているが、特に受験や新しい仕事に取り組むときなどに、大いにパワーを与えてくれます。
神のために奉納される芸能として、神楽があります。このアマノウズメが天岩屋の前で行った舞歌が神楽の源流とされています。古事記では、アマテラスがその歌舞を「楽(あそび)」と呼んでおり、神楽は文字通り神の遊びでした。カグラという語の源は神座ともいわれ、神が宿ることを意味します。
(黒川総研 系図倶楽部より)