日本人の平均寿命と婚姻年齢

黒川總合研究所・系図倶楽部では、家系図のほかに系譜も作成しています。系譜は、一人ひとりの履歴書のようなものと考えていただければ分かりやすいかもしれません。家系図だけでは分からない、個人の人生にフォーカスをあて、結婚・子の誕生・家督相続など人生の節目となった出来事を記載しています。幕末・明治・大正・昭和とご先祖様の人生を通して時代の流れを感じることができます。

今回は、系譜を見る際に、役立つ知識「当時の平均寿命」や法律で定めている「婚姻年齢」についてご紹介。

日本人の平均寿命

「サザエさん」の波平さんも驚くなかれ、54才の設定。現在の54才男性とずいぶんとかけ離れています。船さんは、52歳です。

日本人の平均寿命は、80歳といわれますがそれはここ最近の話。日本人の平均寿命を遡ってみてみると、縄文時代で、15才平安時代で30才。江戸時代で38才。明治時代で44才戦後になって初めて50代を超えます。昭和46年からは、平均寿命70代なのです。

今は、「100年時代の人生戦略」といわれていますから、昔の人の感覚と随分違っても当然のことです。未来では、一部の人は、永遠の命を手に入れると予測する歴史学者もいます。「人間とは何か?」「幸せとは何か?」深く考えさせられます。

結婚の年齢

現在の法律では、結婚できる年齢は、男性が18才・女性が16才。ただし、2018年(平成30年)6月13日、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられる改正民法が可決されました。この成人年齢引き下げ(20歳から18歳)にともなって、女性の婚姻年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女の婚姻年齢が18歳に統一されます。(※2022年4月施行予定)

明治31年の旧民法では、結婚できる年齢は、男性が17才、女性が15才以上ということで、結婚の年齢も早く、乳児の死亡率も高かったため、多産であることが一般的でした。

まとめ

今回は、系譜を見るときに知識として役立つ、日本人の平均寿命や婚姻年齢についてご紹介しました。

ベストセラーの「サピエンス全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏も、今後の人類が幸せに生きていくためには、まず自分の事をまず良く理解することが大切だと説いていました。自分事を理解するために、自分のルーツを知ること。自分のご先祖様がどのような人生を歩んできたかを知ることは非常に有効だと思いませんか。

【参考図書:寿命図鑑 いろは出版】

(黒川総研 系図倶楽部より)