美しい家系図の書き方

【自分で家系図を作成される方のために】

家系図というと固いイメージがあり、細かいルールが沢山ありそうですが、実は結構自由です。自分の好きなように書いていいのです。しかし、美しく書くには、ポイントがあります。

美しく家系図を自分で作成する方のために、家系図のことを順に説明をしていきます。

家系図のスタイルについて

家系図には、大きく分けて、「タテ型」と「ヨコ型」があります。

・「タテ型」家系図について

現在の家系図の主流は、「タテ型」の家系図です。
上から下に向かって、若い世代になり、世代のレベルが統一されているのでそれぞれの関係が把握しやすいのが特徴です。また、兄弟、いとこ、おじ、おばなどの傍系を記載することにも向いています。こちらは、人物の情報を入れるスペースが限られているので、別に家系譜を作成することで解決します。

・「ヨコ型」家系図について

作成した家系図を巻物にしたいとお考えであれば、「ヨコ型」の家系図がオススメです。日本で古くから用いられてきた伝統的なスタイルの家系図です。図では、2名で折り返していますが、何名で折り返しても構いません。配偶者や兄弟も記載したり、人物名の横に情報を入れたりするケースも多いです。
この場合は、自分の父、祖父、曾祖父と直系の血族だけをたどる家系図を載せるとシンプルで美しい家系図になります。

今回は、主流である「タテ型」スタイルの家系図をベースに説明していきます。

家系図に載せる範囲

家系図を作成するにあたり、どの範囲まで載せるか悩まれることと思います。判明したすべての先祖を載せたい気持ちもわかりますが、スペースの制約上、見やすく美しい家系図にするためには、限界があります。

実際には、自分の好きな範囲をいれればいいのですが、作成した家系図を見せる予定の家族や親族の気持ちの配慮も必要になってきます。たとえば、離婚した相手の名前を記入するかどうか。これは、各家庭の事情によって異なってきます。

・直系の先祖や子孫

・直系の先祖や子孫の兄弟姉妹

上記以外の親族に関しては、実際の関係やスペースを考慮して記載していかれるといいでしょう。直接面識のある従兄弟は入れておきたいところですね。

家系図を書く基本ルールと線

ここから、実際の家系図の書き方のルールと線について解説をしていきます。まず書き方の基本的なルールをご紹介します。

<家系図の基本ルール・線>

・世代をそろえて人物を並べる

・夫婦関係は二重線(夫が右で妻が左)

・親子関係は一本線

・養子は、タテ二重線

・子供は、男女の区別なく、生まれた順番に右から左へと配置

・複数の配偶者 夫を真ん中において右に先妻、左に後妻 または、夫の左側に先妻と後妻を順番に表記

家系図に追加する情報等について

家系図には、名前のほかに生没年の情報など記入してもいいでしょう。

<家系図に追加する情報の例>

生年月日・没年月日・本籍地・戒名・家紋・続柄・名字・旧姓・性別

家系図に、情報を盛り込みすぎると、見にくくなってしまいます。家系図とは別に、家系譜といった、人物の情報をまとめたものを作成するのもオススメです。

まとめ

家系図の決まりというのは、あまりなく、美しく・見やすく作成すること。そして、家系図を目にする家族・親族の気持ちを考慮することが大切です。お子様やお孫様のために、素敵な家系図を作成してみませんか。

 

(黒川総研 系図倶楽部より)