家系図作成業者について
そもそも行政書士って何?
これは、多くの方が知らないのではないでしょうか?司法書士と行政書士を混同されたりします。私自身も法律関係の仕事につくまで、知りませんでした。法律=ズバリ弁護士のイメージでした。実際、弁護士というのは、非常にオールマイティな資格で、税務に関することも登記に関することも何でもできてしまう資格。さすが、最難関資格ですよね。ただ、実務としては、税務は公認会計士や税理士に登記は司法書士に任せていることが多いです。
簡単に言いますと、法律に関する最終的な砦が弁護士。税務は、公認会計士・税理士。登記は、司法書士。そして、行政書士が、法律に関する窓口的な立場というイメージがわかりやすいかもしれません。
家系図業者が行政書士である場合多い理由
家系図業者のほとんどが、行政書士であり印刷会社・表装の会社が家系図を作成している場合も、戸籍調査は、行政書士が下請けしている場合が大半です。なぜなら、行政書士が家系図の作成のパイオニアなのです。行政書士同士の全国的なネットワークもあります。
また、家系図作成業者といっても行政書士が個人で行っている事が大半ですが、法人化して事業を行っている場合もあります。ちなみに弊社黒川總合研究所・系図倶楽部も個人情報を取り扱う業務ということもあり、法人化して行っています。
なぜ家系図を作るのか。
家系図とは、確かになくても何ら生活に困ることはありません。武士の時代のように、自分のルーツは源氏であるなどと家系図を作って証明する必要もないのですからね。しかし、現代においても、家系図を作ることで人生が豊かになることは、間違いありません。
家系図は、必ず何かのきっかけになります。
・自分のルーツを知り、ご先祖様・家族・社会に対する責務を考えることができる
・親族一同の絆が深まる
・激動の時代を生き抜いて自分にまで命を繋いでくれた感謝の気持ち
・家族で相続について考えるきっかけ
・自分の家・ご先祖様について家族で話し合うきっかけ
・ルーツの地を訪れるきっかけ
・沢山の先祖が自分を支えてくれていることを実感できる
実際、法律事務所で働いていたとき、相続のトラブルを沢山見てきました。身内同士の争いは、金銭的にはもちろん精神的にも非常に消耗します。そして、一度関係が壊れてしまうと修復は非常に困難です。家族や親族が、日頃から話し合える関係にあり、絆を深めるというのは、非常に大切なことだと実感しました。家系図は、そのツールとして非常に有効です。
また、事業承継の際には、ビジネスモデルは、時代共に変化をしていかなければ生き残ってはいけませんが、創業・事業の理念は、会社の本質として変えてはいけないところではないでしょうか。家系図を通して、創業者の理念等も伝えていければ、帳簿に載る財産以上のものも引き継いでいけるでしょう。
家系図作成の理由 ベスト3
家系図作成業者「系図倶楽部」が、家系図を作成を依頼される方になぜ、家系図を作ろうと思ったのか尋ねた結果ベスト3
【3位・先祖供養のため】
ふとしたとき、亡き祖父の生前話していたことを思い出します。「戦時中3度、乗っていた船が転覆して死にかけたがなんとか泳ぎきり生き残ってきた話」や「事業で一勝負かけるときは、実は不安で夜一睡もできなかった話」そして、祖父が乗り越えてきたピンチに比べると自分の状況なんてたいしたことない。頑張ろうと思えます。
家系図を見てご先祖様について話し合い、子孫の心に代々刻み続けていくことは、最高の供養ではないでしょうか。
【2位・子や孫に自身の家系について伝えていきたいと思った】
スティーブン・R・コヴィの「7つの習慣」では、「子供に相続できるもので、永遠の価値を持つものは、ふたつしかない。ルーツと翼である。世代を超えて強い絆で結ばれた家族というものには素晴らしい力があり、自分の先祖を知ることが大切である。」と説いています。
【1位・自分のルーツを知りたい】
自分のルーツを知りたいというのは、人類永遠のテーマなのでしょう。
1977年アメリカでは、「ルーツ」というドラマが大ヒットしています。原作者のアレックス・ヘイリーが黒人奴隷問題と自身のルーツを描いた物語で、平均視聴率45%と社会現象にまでなりました。
現在では、NHKの「ファミリーヒストリー」という番組があります。こちらも人気番組で、著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめなおす番組です。ご先祖様が激動の時代をくぐり抜け次世代へ命を繋ぎ、「想い」を託した話は、私たち視聴者の琴線に触れます。
まとめ
系図倶楽部では、家系図は、「創業者の理念を伝えるツール」と考えています。次の代へ、事業を承継する際に、創業者の理念を伝えていく。会社や家が末永くますます繁栄していくために、家系図は現代において有効なツールなのです。
さらに、家系図を作成しようと決めたならば、思い立ったが吉日。すぐに、行動してください。なぜなら、家系図を作成するための基礎資料は戸籍です。その戸籍は、いつまでも役所が保管していてくれているわけではありません。保管期限が切れれば破棄される可能性がありますし、戸籍制度自体いつまで存在するかわかりません。
ご自身で作成されていもいいですし、お時間がない場合は、当社にご連絡ください。お待ちしております。
(黒川総研 系図倶楽部より)