バレンタインデー
黒川總合研究所・系図倶楽部の前にある富山県唯一のデパート「富山大和」。こちらでも、毎年恒例のバレンタインデーの催事がスタートし賑わっています。中でも人気の北海道ロイズは、いつも入口近くに出店して集客しています。知名度もあり、イベントの時期だけの出店。そして、価格が他社のブースのチョコと比べて2割ほど安いということが、行列の秘密かもしれません。
今回は、1週間後のバレンタインにちなんでチョコのルーツ。
チョコレートのルーツ
チョコレートが誕生したのは、アステカ帝国(古代メキシコ)と言われています。最初は、選ばれし者のみが、口にすることができる不老長寿の薬としての飲み物でした。また、カカオは、お金としても使用されていました。
・ふとった七面鳥1羽が、カカオ豆100粒
・小さなうさぎが、カカオ豆30粒
・七面鳥の卵が、カカオ豆3粒
このように貨幣としてしかるべき価値を持つと、いつの時代でも偽金を作ろうとする人が出てくるようです。アステカ帝国でも同様に、偽カカオ豆の作成が横行したようです。
15世紀末にコロンブスがカカオ豆をヨーロッパに伝えます。カカオの属名は、「神々の食物」を意味するギリシャ語に由来します。最初は高級な飲み物として貴族の間に広まりました。
19世紀になると、スイスで固形のチョコレートが製造され、19世紀末には固形が主流となります。ちなみに、日本にチョコレートがもたらされたのは明治時代。
チョコレートのルーツをみると、非常に立派な経歴です。プレゼントとしてやはり相応しい感じがしますよね。
日本のバレンタイン
1918 年に、森永製菓が日本で初めてカカオ豆からチョコレートを作り発売。1950年代くらいから、女性から男性にチョコレートを贈るというような習慣が定着してきたようです。今では、女性から男性にプレゼントという形にとらわれず、自分や友達のために購入したりして、イベントを大いに楽しんでいます。バレンタイン=チョコレートという図式を日本人にしっかり埋め込むことに成功した日本のチョコレート業界。凄い。
私が小学生だったとき、当時バブルだったこともあり、父が沢山のチョコレートをもらって持って帰ってきたチョコを食べていた思い出があります。別に父がイケメンでモテていたわけでなく、社長なので、従業員の方々から義理チョコをもらっていただけですけどね。あまーい思い出です。
【参考図書:チョコレートの歴史 ソフィー・D・コウ/マイケル・D・コウ 著 河出書房新社 食べものの伝来がわかる絵辞典 岡田哲 PHP研究所】
(黒川総研 系図倶楽部より)